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活動記録

MIRANDA ASSOCIATION

ミランダの会が発表した宣言、記者発表、コメントほか

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高野隆「ミランダの会」代表就任コメント (1995.9.7)

 

今、日本中の人々がセンチメンタルになっています。弁護士とその家族が無残な殺され方をしたということで、弁護士の間にも、一般の国民やマスメディアと異ならないセンチメントが広がっているようにも見えます。弁護士の活動が攻撃されたことは事実であり、それが法秩序への挑戦であることをわれわれは銘記すべきです。しかし、それと同時に、秩序の破壊者として訴追を受けた者にも最善の弁護を受ける権利を与えることを法は要求するのであり、その要求を満たすことが出来るのは、やはり弁護士しかいないのだということを、われわれは決して忘れてはなりません。世間の人々の支持を受けられないことは、弁護を放棄する理由とはならないのです。

世間は騒然となり、民衆のセンチメントは一気に高まりました。歴史というものに何か学ぶべき点があるとすれば、それは、恐怖のあとには必ず異端審問が大々的に行われるというサイクルがあるということでしょう。しかし、それと同時に、そのようなときにこそ刑事手続上の貴重な原則の歴史も始まったのだと言うことを忘れないでください。いまこそ刑事弁護の真価が問われているのだということを。

わが「ミランダの会」は突然丸腰のまま脚光を浴びてしまいました。まだ生まれたばかりなのに。しかし、もう後へは退きかえせません。ここでわれわれが後ろを振り向くことは、日本の刑事手続の決定的な敗北であり、わが国の黙秘権は更に長い眠りに就くことになることは明らかだろうからです。

2月13日、われわれはわれわれの宣言を確定した。わたしはいまそのことの幸運を感じています。いまからあの宣言を起草することを考えると、とても気分が滅入ります。本当にあの時やっておいて良かった。

ともに戦いましょう。われわれ以外にはこの戦いを戦える弁護士はいないのですから。「乙号証」のない刑事裁判のために。警察の取調室が「密室」と呼ばれなくなる日のために。そうして、いつかわれわれの子孫の誰かが、「日本の黙秘権の歴史」を書くに違いありません。われわれのかかわったこのささやかなできごとがその頁の一つとなる日を夢見て。

1995年9月7日

――坂本堤さんの骨が発見されたという報道に接した日

高 野 隆

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